不動産を持つと、必ず火災保険に加入していますよね。住宅ローンを借りるときの必須項目ともなっています。私もこの雑居ビルを購入した時に、〇×損害保険株式会社の火災保険に加入しました。
火災保険
15年ほど前に自宅を購入した時にいろいろ比較検討した結果、〇×損害保険を選んだのがきっかけです。選んだ理由は、保証金額に対する費用が安かったことが一番の理由だったはず。もう、忘れてしまいましたが。。。(笑)
それ以降、他社比較をすることなく、1Rマンションの火災・地震保険、そしてこの雑居ビルの火災保険も同じ損害保険会社を選んで加入しています。
雑居ビル購入では銀行からの融資を受けていますので、借入期間15年間の火災保険となります。保険金額は1300万円。保険料は一括払いで約8万円でした。
この金額って、どうなんでしょうかね。今思うと、他社比較すれば良かったかもしれませんね。15年で割ると、5300円/年です。高いのか安いのか。。。まぁ、もう払っちゃったし、次の物件を購入した時は他社比較をして決めることにします。
被害金額の算定
火災が発生した当日に現場に向かいましたが、そこで消防署の方と火災保険のお話しができました。火災保険を受領するには、次の段取りとなるとのこと。その場で「動産り災申告書」をもらって、準備を始めます。
- 被害金額の見積書
- り災申告書の提出
- 保険会社への請求
だいたい、このような流れのようです。区分所有している部分の被害は、主にエアコン関連でしたので、さっそくエアコン業者に連絡して被害金額の見積を出してもらいます。
火災が起きる半年前にエアコンの更新をしたばかりでした。2つのテナントの部屋と共用部に合わせて4台の室内機、屋上に設置されている室外機、そしてそれらをつなぐ配管(冷媒管と電線)とカバー、室内機からの排水ドレン管で構成されています。このうち、配管とカバー、ドレン管に被害が認められ、特にカバーとドレン管は熱で原型がわからないくらいになってしまい、カバーに保護されている配管と配線も何らかの影響を受けているようです。
業者から原状回復のための見積を受け取り、り災申告書に必要事項と業者から受け取った見積書を添付すればり災申告書は完成です。
り災申告書の提出
動産り災申告書です。記載することについては、特に難しいことは何もありません。
- 加入している火災保険
- り災内容
主に、これだけです。り災内容は、業者からの見積書の明細を使って書けばOKです。
動産り災申告書と業者からの見積書をもって、所轄の消防署に行きました。もちろん、担当者の方とはアポを取っています。建物を設計するときには、様々な法律が関係しますが、その一つに消防法があります。そのため、計画段階で消防署に相談しに行ったりするんです。消防署の所員の方々は、今回のように火災の消火のみならず、鎮火後の調査をしたり、建物の防火対策のルールを確認するため消防検査に立ち会ったりと、何かと出かけることが多いのです。そのため、アポは必須ですね。
約束の時間に伺うと、周辺地域も停電になった火災ということもあって、担当の所員の方は、
「この度は、大変なことになりましたね。オーナーさんもテナントさんも、ご苦労されていると思います。今回はり災申告書の提出でしたね。」
という感じで始まり、大変親切な対応でした。
り災内訳は業者から受け取った見積書の明細をつかっていたのですが、証明の対象になるのは交換などで新しく設置された物に関連することだけとのこと。焼けて使えなくなった物の廃棄費用や工事に関わる福利費などは、対象外になります。
これらを修正して申告書を提出して30分くらい待つと、り災証明書が発行されました。
保険請求!
損害保険会社に連絡すると、専門業者から派遣された鑑定人が害査定するとのこと。なるほど、業者の見積書を基にしたり災証明書では、金額が意図的に増額されてしまうんでしょうね。
ということで、また日時を調整して現場立ち合いです。火事がおきてから、何回現場に行ったことでしょうか。。。
鑑定人の立ち合いを経て、保険金の請求を行いました。ここで支払われる保険金額は鑑定人の査定が出ないと確定しません。鑑定人の査定額が出るまでに1ヶ月程度かかりました。
保険金の受け取り
査定額が出たらすぐに保険金を受け取れると思っていたら、ここからが長い!損害保険会社は支払いたくないんでしょうかねぇ。保険の契約は代理店を通して結んでいるので、代理店には3回電話しました。
3回目には、「次は契約しない! 怒」と伝えて。。結局、査定額が出てから保険金が支払われるまで約3ヶ月。改修工事はすでに実施していたので、早く工事費用を保険金で回収したいのに、この対応です。
今日のまとめ
火事などの災害で初めてありがたみを感じる保険。やっぱり保険に入ってて良かったです。助かりました。まぁ、火事が起きるなんてことは殆どの保険加入者は経験することないんでしょうけど。(笑)
それにしても、損害保険会社の対応には困りました。保険金を払いたくないという雰囲気を客に感じさせてはいけませんよね。