火災が起きてから停電は3週間後に復旧しましたが、復旧と同時期に説明会が開催されました。主催は管理組合です。といっても、説明は殆ど管理会社からですけど。
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翌日に停電が解消されるという日曜日、入居者・オーナー合同説明会が開催されました。
総勢、30名くらいだったでしょうか。私が所有しているフロアのテナントさん2名も出席です。
説明会は静かに始まった
管理会社から火災発生から現在までの経緯が説明されました。
- 火災は、深夜2時に非常階段の1階部分で発生
- 約2時間後に鎮火
- 炎は非常階段の6階くらいの高さまで到達した
- 非常階段の1階部分に1階店舗の荷物が無断で置かれていた
- これに何らかの原因で引火した
- 非常階段奥に設けられていた変電設備に延焼して、電気機器が爆発し雑居ビルを含む周辺一帯が停電となった
- 現在も消防・警察で火災の原因を調査しているが、火災の原因は判明できていない
- 放火の疑いもある
- 東京電力による改修工事が完了して、翌日から電力供給となる
といったものでした。
1階の店舗は深夜までオープンしている飲食店で、週末の混雑時には店内の荷物を非常階段の空きスペースに移動させて営業しており、さらにあふれた客の一部は非常階段でも飲み食いをしていたようです。さらに、誰からも指摘されないことをいいことに、物を置くスペースとして利用していた事実も明らかになりました。
そのことが上階のテナントさんから発言されると、堰を切ったかのように次から次へと1階の店舗に対するクレームが寄せられます。
1階の店舗のテナントオーナーは出席していませんので、矛先は1階の区分所有者へ。
皆さん、相当我慢してきようです。1階の客のマナーが悪く、週明けの月曜日は建物周囲にはゴミが散乱しているだけではなく、吐しゃ物もそこらじゅうに!
ここまで酷いとは初めて知りました。ますます管理組合の機能不全が浮き彫りになりました。
あるテナントの発言が背筋を凍らせた
1階の店舗は火元に一番近かったこともあり、店内まで被害が及びました。消防と警察の調査が完了すると、すぐさま改修工事が始まりました。
あまりにも段取りが良すぎると感じていたのですが、あるテナントさんが大胆な発言をしたのです。
「もともと、1階店舗は改修工事を予定していた。火災後にすぐさま復旧・改修工事を始めている。今回の火元は非常階段の1階部分のその店の家具などが置かれていたところ。放火の疑いが報告されたが、その他にも疑うことができる動機が推察できる」
なるほど、、、 確かに話の中身に無理はないです。雑居ビルの外壁には防犯カメラが設置されていたのですが、発火した時の映像はどのカメラにも映っていませんでした。隣のマンションとの間から火種が投げ込まれた可能性が否定できないとのことですが、そもそも建物内部からの失火の疑いも。。。。
この件は、今では誰も口には出していませんが私も含めて、可能性の高い疑惑として記憶されています。
管理会社への不満も
今回の火災で迷惑を被っているのは、テナントさん達です。そのため、できるだけ詳細な情報を提供して、しっかりとコミュニケーションをとる必要があると考えていました。
そこで管理会社には些細な情報でも常に連絡をするよう強く伝えていたのですが、まったくと言ってよいほど報告がありませんでした。
このことは事業の継続に不安を感じているテナントさん達も同じです。1階の店舗の次は、管理会社への不満が炸裂しました。しかし、管理会社の担当者はのらりくらりと言い訳と自己の正当性を述べるだけ。時間の無駄でした。
今日のまとめ
事故や事件、被災にあうことは良いことではありませんが、今まで関心もない単なる所有者だったりテナントだったりという意識から、この火事を引き起こした雑居ビルをどうにかしなければならないと思うようになりました。少なくとも私は。積極的に改善に向けた発言をすることで、管理組合の理事に推薦されて就任することになります。
[…] テナント・オーナー合同説明会の開催については、49日目に触れました。その後、火災から2ヶ月後に臨時総会が開かれました。その後も頻繁に理事会と総会が開催されました。 […]