27日目に裁判所へ出向き、訴状と添付資料、手続き費用5千円の印紙そして切手5千円分を収めてから約1か月半、裁判所から連絡が入りました。
被告からの答弁書を受け取る
原告(私)からの訴状と添付資料を基に、裁判所が被告(入居者の母親=連帯保証人)に連絡をとり、次のような答弁書が裁判所からFAXで送られてきました。
(プライバシー保護のため、具体的な項目は削除しています)
答弁書とは、原告の「訴状」に書かれた請求を認めるかどうかや、原告の主張に対する認否や反論などを記載する書面です。
「訴えられた!」という場合には、裁判所に対して「答弁書(とうべんしょ)」を提出する必要があります。
ご覧いただいた通りフォームが出来上がっていて、選択肢にレ点を入れればOKです。被告人さんには手間がかからないように、これまた簡単に手続きが進むための工夫がされています。
これを受けとって間もなく裁判所から電話がかかってきました。
答弁書の内容
1 少額訴訟? 通常裁判? の選択
少額訴訟で進むのか、通常の裁判手続きとするのかは、被告にも選択肢が与えられています。今回は、少額訴訟のままですね。通常の裁判になったら、もっと大変なことになりますから、原告・被告とも全くメリットがありません。
原告としたら、ここで通常の裁判手続きになると、ギアが数段上ることになります。少額訴訟に出訴する場合は、相手しだいで慎重に判断する必要がありますね。
2 訴状の請求についての事実確認
原告からの請求(言い分)に対する被告の考えが示されます。
今回は、被告は全面的に非を認めています。さらに、コメントまで書かれていました。
「娘の所業とはいえ、大家様には大変迷惑をお掛けしました。申し訳ございません。」
まぁ、内容証明を送った時点で誠意をもって対応してくれれば、こんな手間を掛ける必要はなかったんだけどね。
3 和解を希望してきた
ここもフォーマットで、( □ 話し合いによる解決(和解)を希望します。)と選択肢が準備されています。基本的には和解に持ち込んで通常裁判にならないようにしていますね。
具体的な支払いについても記載されています。分割か一括で払うかも選択肢としてあらかじめ書かれています。よくあるというか、これが普通なんでしょうね。
被告は分割払い 月15,000円を希望してきました。さて、どうしたものか、思案のしどころです。一括払いを求めても無理がありそうだし、かといって複数年にもなると支払い完了が不安になります。
裁判所からの電話は、和解内容についての確認でした。被告の状況を考慮に入れて、現実的なところを探る必要があります。こちらから提示したのは、月20,000円の支払いです。できるだけ分割回数を減らして、早期に全額回収したいのは当然ですね。
次は裁判所にて出廷!
被告からの答弁書を受け取って、こちらの考えを伝えたことによって、次は判決です。
分割払いを認めた代わりに、月払いの金額を2万円とすることは、裁判所から被告に伝えられます。これを受ければ和解をベースとした判決が出るということになりそうです。
裁判所から連絡がきて、次はいよいよ判決です。
今日のまとめ
少額訴訟とはいえ、裁判です。訴状を受け付けた後、裁判所は直接被告に連絡を取り、できるだけ和解で決着がつくように原告との調整もしてくれます。今回は全面的に被告が非を認めてくれてホッと一安心しました。