まずは裁判所に電話相談
準備といっても、何からすれば良いのかもわかりません。少額訴訟については、ネットで調べたり、不動産業者から聞いて知ったくらいです。
考えあぐいていたのですが、まずは裁判所にどうしたらよいのか電話相談してみました。裁判所なんて、お世話になったことも無いので電話するにもドキドキします。
くまさん 「あのー、賃貸借契約に関して、少額訴訟を考えているんですが、どうしたらよいかわからないんです・・・」
裁判所 「あー、だったら窓口でアドバイスできるので、一度窓口まで足を運んでみてください~」
意外とフランクです。早速、会社を半休して近くの東京簡易裁判所を訪ねてみました。
東京簡易裁判所へ行く
住所は、東京都千代田区霞が関1-1-2 です。
まわりは官庁街です。仕事柄、国土交通省には何度も行ったことはあるのですが、さすがに裁判所はね。
東京簡易裁判所には、民事部と刑事部に建物が分かれているようです。もちろん、民事部です。
建物がね、いかついんですよ。入りづらい。意を決して建物内部に入って、受付カードに必要事項を書き込み、発券機から受付番号カードを引きます。
銀行の窓口のような仕切りのあるブースが並んでいます。平日の午後、閑散としているブースにはお姉さま方が。
すぐに番号が呼ばれて、どぎまぎしてブースに向かうと優しく「ご用は何ですか? 少額訴訟手続き? こちらへどうぞ!」と誘導してくれます。
少額訴訟の必要書類
少額訴訟とはいえ、すごい量の書類が必要になると予想していました。相談窓口で、ことの経緯を初めから伝える(もちろん資料はすべて持っていきましたよ)と、よくある話なんでしょうか、流れるように説明してくれました。
作成する書類は、実はとっても少ないです。必要な書類等は以下の通り。
- 訴状
- 申し立て費用
- 添付資料
書類と言えるのは、1. 訴状くらいです。
1.訴状の作成
これもちゃんと訴訟の内容ごとに書式も指定されていて迷うことはありません。ここからダウンロードできます。
ちなみに、最高裁判所のHPのホーム画面には、中央に「裁判所」の文字と最高裁の大法廷と思われる写真が掲載されてて、荘厳さを感じます。設計は岡田新一(岡田新一設計事務所)が担当し、1974年竣工です。
今回のケース(原状回復費用および日割り家賃の請求)に該当するのは、金銭支払(一般)請求となります。
あとは記載項目に沿って、手書きしていくだけです。内容は、窓口のお姉さんが懇切丁寧に教えてくれるので大丈夫! しかも、先ほどのダウンロードのページには記載例まで載っています。
紛争の要点
ここでのポイントは、2枚目の中段にある「紛争の要点(請求の原因)」ですね。スペースが限られてますから、簡潔にわかりやすく経緯含めて記載することが大事です。
添付書類
3.添付資料のインデックスになります。番号付きで時系列に並べて記載します。
2.申し立て費用
請求する金額によって、申し立て費用(裁判費用と言っていいと思います)が法律で決まっています。支払いは印紙です。
今回の請求金額は、40万以下ですので4,000円となります。訴訟って、自分でやれば安くできるんですね! 目から鱗です。
その他、裁判所が被告への書類の郵送で使用する切手(今回の場合は、5,000円分)が必要になります。この切手は実費となりますので、未使用分は裁判終了後に返却されます。
3.添付資料
1.訴状の「添付書類」に番号付きでいろいろな証拠となる書類を羅列しました。
その書類を順番通りに整理していきます。ここで、お作法があります。1番目の資料は、右上に「甲1」と記載します。今回の少額訴訟では、甲10まで準備しました。
準備している途中で、支払期日を迎えました。やっぱり払う意思はありませんでした。26日目は、少額訴訟の手続きに入ります!
今日のまとめ
少額訴訟手続きは、とても簡単で法律の専門家を必要としません。裁判所の相談窓口では親切にサポートしてくれるし、ホームページにも懇切丁寧に進め方や書類の書き方を解説してます。
なかなかお世話になるところではありませんが、自分でやってみる精神で新たな経験を積むことにつながりました
[…] 料としての役割です。私も1Rマンションで夜逃げされたときの少額裁判で印紙を貼りました。数千円で裁判できるんだ、と驚いたものです。この時のブログは、こちらをご覧ください。 […]